コラム

貸切バス乗車時の乗車管理機能のニーズや可能性

物流施設などの拠点の従業員送迎では、朝夕の時間帯を中心に、多くの従業員や職員の方々が送迎バスに乗車し、通勤出社・退勤をしています。

工場や物流施設における従業員送迎のメリットについては、以前、ご紹介させていただきました。

弊社も日ごろから多くの企業の方々とともに、いかにして、従業員や職員の方々が安心安全に出社できることで、より良い仕事ができるために働く環境を改善していくかについてお話をさせていただいております。

そのなかで、従業員送迎と併せてニーズが高い【乗車管理機能】について、今回は少しまとめてみたいと思います。

乗車管理機能とは

乗車管理機能とは、いわゆる、誰が、いつ乗車したかを記録する「チェックイン」機能のことを指します。

出退勤としても機能しますし、送迎バスであれば、乗車回数が自動的に記録されることで交通費精算も容易になります。

また、交通事故等が発生した際にも、安否確認などがスムーズになります。

新型コロナウイルスの流行が懸念される昨今では、感染者が出た際に、いつどの車両に乗ったかを把握することで、濃厚接触者等の追跡確認も容易となり、その後のPCR検査への実施もスムーズに移行することができます。

また、デジタル上にすることで、乗車場所が急遽変更した場合の通知や、車内に忘れ物が合った場合などの通知機能も実装することで、乗車される従業員などに対して直接的なコミュニケーションをすることが可能になります。

企業においては、これら労務管理や福利厚生の一貫として、従業員送迎を行うのとセットでこうした乗車管理機能があることにとても需要を感じているそうです。

もちろん、これまでも乗車管理を行っていたところもあったかと思いますが、その多くは、乗車名簿を事前に作成し、運転手や添乗員などが紙の名簿を持参し、毎日、点呼等で乗車確認をするという、アナログは手法がほとんどでした。

アナログでの運用は、管理の煩雑さやチェックの不十分さや、事故等があった際にすぐに乗車管理情報を提示することができないなどが指摘されており、これらをデジタルやITを活用し簡易かつ汎用性の高い機能の導入が望まれています。

乗車管理を導入する上での課題

乗車管理機能の需要など様々なご意見をいただき、弊社としてもbusketを通じた運行管理システムの提供のみならず、こうした乗車管理機能をどのように実装できるのかを検討しています。

検討に際しては、いくつかのパターンや実装方法によってシステムが変化してきます。

例えば、スマートフォンによるアプリでチェックインをする方法が一つあります。この方法は、乗車するバスに読み取り機能を設置し、手元のアプリに表示される個々人のQRコードなり乗車管理のコードを読み取り、都度、チェックインしてもらうというもの。

この場合、スマートフォンを持っていない人などにはどうするかという問題やスマートフォンにアプリをインストールしてもらうことの周知徹底など、いくつかの課題があります。とはいえ、通知機能などを考えると、ある程度、デジタルで通知できるツールであることが望ましいともいえます。

二つ目は、社員証や入館証など、既存で活用しているICカードを活用した方法です。この方法の場合、職員のすべてがすでに保有しているカードを読み取らせることで乗車管理ができるます。一方、入館証や社員証などに使われているICカードは各社それぞれで違い、また、入館証を開発・発行しているシステム会社との連携が必要になるなど、開発側においてもいくつかのハードルが生じる可能性がでてきます。

乗車管理機能は、様々な領域に展開可能

こうした様々な検証や企業の方々からのフィードバックやご意見を参考にしながら、導入のしやすさ、開発の容易さなどを踏まえがら、実証を重ね、機能を導入してまいります。

また、乗車管理機能は、従業員送迎のみならず、通常の旅行や社員研修などの領域でも展開可能です。特に、旅行領域においては、目的地からの復路時やサービスエリアからの出発時などに、毎回、旅行者らが乗車しているのかを目視で確認するなどの手間が発生します。

運行上の管理環境を容易にすることで、よりスムーズな良好体験や輸送環境が実現できると私たちは考えています。

ぜひ、こうした乗車管理機能のいち早い導入や実証などにご関心のある企業ご担当者がいましたら、ぜひともご連絡をお待ちしています。

http://wunder.co.jp/

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