レポート

“新緑+ディスコ=∞”最高の3日間となったRAINBOW DISCO CLUBレポート

これまで都市型のワンデイフェスとして定着していたRDCだが、今年は5月2日~4日の3日間に渡って東伊豆クロスカントリーコースにて開催され、野外のキャンプインフェスとしてスケールアップを果たした。BANANAではtaicoclub同様にバスツアーを敢行。新緑の風が薫る大地の元で最高の時間を過ごした。

我々スタッフはBANANAバスよりも一足先に会場へと到着。フロアからテントサイトまですべてが真緑の芝生で覆われた最高のロケーションをツマミに、ビールをあおってからBANANAツアーの宿泊者用のテント設営に精を出す。

開場して間もないRDC会場を下見すると、出店ブースの充実が目にとまった。メキシカンからカレー、ヴィーガンフード、パン屋、タコライス、ステーキボールに蕎麦……と何でもござれ。Browndoorなどの古着屋からアクセサリー、キャンドルショップにテクニーク(レコ屋)、本屋といったお店がフェスらしい気分を盛り上げてくれる。

それ以外にワークショップも開催されており、朝ヨガクラスに始まり、専用のカードを使って集まった人がストーリー・セッションを繰り広げる“カタルタ”は、参加者みんなで短編小説を作るセッションを開催していた。

野外フェスで音に浸るのはもちろんだが、遊び方は人それぞれ自由でOK。今年のRDCはそんな野外フェスの自由な楽しみ方をしっかりと提示していた。

渋滞にハマって遅れたBANANAのバスは昼過ぎに会場に到着し、用意したテントに荷物を入れたあとは各々が自由な時間を過ごしていた。

野外フェスをより楽しむために必要なのは音楽やお酒はもちろんだが、それをさらにブーストしてくれるのが美味しいご飯や温泉だったりもする。だって開催地は伊豆なのだから、美味い海の幸も食べたいし、温泉も入っておかなきゃもったいない。と言いつつも、朝はパンダモンデ&みつやの焼きたてのパンに、コーヒーを煎れてまずはチルアウト。

そのあとで会場内を個人行動してみると、そういえばここはクロスカントリーコースだったことに気づく。ちょうど昨日の酒も少し残っているし、会場内のクロカンコースをひとっ走り。眼下に稲取の街を見下ろすオーシャンビューの景観のコースを一周して、汗をかいて気分をリフレッシュしたところで、会場の最寄り温泉である花いっぱい温泉、さらにはオーシャンビューが望める赤沢日帰り温泉館にも足を延ばし、伊豆の温泉を堪能し、帰り際には地魚のアジ丼を喰らって、伊豆の食も満喫した。

夕方前にフロアに戻るとトッド・テリエのライブパフォーマンスにフロアは最高潮に盛り上がる。ちなみにRDCは夜9時には音が止まるので、その後はBANANAテント村のラウンジ・スペースで宴会の始まり。フロアで意気投合した人同士が交流するのも、フェスならではの楽しみだ。

3日目はマニア心をくすぐるラインナップで、RUSH HOUR ALL STARSとATAの二組のみ。RUSH HOURがフロアを暖めている間にBANANAはテントの撤収を開始。お客さんのサポートを受けながらも、無事にテント村の撤収は短時間で完了。あとはスタッフ&お客さん全員がフロアに出て、音が止まる最後まで遊び切ってバスは一路、都内へと向かった。

最終日の夕方に少し雨が降ったものの、それ以外は五月晴れに恵まれたRDC。爽やかな新緑の時期に野外でハウスやディスコを聴く気持ち良さは、もうホントに病み付きになるくらいに最高だった。

今年のゴールデンウィークは海外旅行にも行かず、ナイトクラビングにも明け暮れず、山奥の温泉でぼんやりもせずに、RDCに足を運んだことが大正解と断言できるほど、素晴らしい3日間の体験となった。

TEXT:伊藤大輔

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